プロジェクトファシリテーション
影山 明「プロジェクトを変える12の知恵」、日経BP社(2011)

プロジェクトの円滑な進行のために、ファシリテーションが重要であるという認識はどんどん、高まっている。
プ ロジェクトにおけるファシリテーションの議論には、マネジメントか、ファシリテーションかという議論が多いような気がする。この対比は、マネジメントか チーム(リーダーシップ)か、PMBOKか、アジャイルかというように、いろいろな形で議論になっているように思う。はっきりいえば、マネジメントを好ま ない人が、マネジメント以外の方法を模索しているという感じがする。
プロジェクトマネジャーには、必ずマネジメントは必要である。従って、プロジェクトファシリテーションは、プロジェクトマネジメントが行われており、その効果を大きくするための手法であると位置づけられるべきだろう。
この前提で書かれているプロジェクトファシリテーションの本がやっと出た。この本で紹介しているツールは
・プロジェクト・ゴールとCSF(主要成功要因)
・ノーミング・セッション
・グラウンド・ルール
・セッション・ゴールとアジェンダ
・セッション・プラン
・課題管理
・チェックポイント
・「80・20」(エイティー・トゥエンティー)
・ファンクショナリティ・マトリクス(FM)
・イエローフラッグ
・タイムアウト・ルール
・Have Fun!
など12種類。
マネジメントを前提にしたファシリテーションであるので、マネジメントとのシナジーがあり、プロジェクトの規模が大きくなるとますます、有効になる。
こ れは、これまでのプロジェクトファシリテーションの本には見られなかったポイント。プロジェクトマネジメントとの相性が非常によいと思うし、いろいろなマ ネジメントのコアプロセスのファシリテートに使える。また、PMBOKで準備されているファシリテーティングプロセスとの組み合わせによって、より強力な ツールになりそうだ。
